長瀬香織 中国手漉き紙の世界

長瀬香織 中国手漉き紙の世界

PICT0273.jpg

| HOME | プロフィール | 長瀬香織 中国手漉き紙の世界 |

中国手漉き紙の現状について
現地調査報告

 博士論文の一つのテーマとして、中国手漉き紙の調査を始めて、早8年が経とうとしている。調査した漉き場の数は40軒を超えた。現在までに、和紙文化研究会、広島芸術学会において、調査報告や論文掲載をおこなってきたが、せっかくの写真や資料をもっと多くの方々に見てもらいたい、そして手漉き紙の魅力を知っていただきたいとの思いが強く、本サイトにて簡単ではあるがその製造工程を紹介をしていきたい。


 中国各地では、日本同様、手作業による紙漉きが先祖代々受け継がれている。それぞれの土地において、その原料や製造工程は様々であり、現地にて、その製法や処理方法に驚くことも多い。本サイトでは、今まで現地調査を行った漉き場の製造工程を写真と共にご紹介したい。
 宣紙のように中国を代表する紙は国家に支えられ、また中国画や書写材料としての需要も多く、今後も途絶えることはない。しかし、火紙や黄紙などの、安価な紙を漉く、田舎の小さな漉き場は、時代の流れや機械化などにより、その多くは廃業に追い込まれている。私の訪れた漉き場でも、廃業してしまった所や、継続や維持が難しい場所が多くあり、この目立たない田舎の漉き場の現状を記録しておくことも、とても重要であると考えている。


                                  2012.03.19 長瀬香織


 2008年~2009年にかけ、平成20年度ポーラ美術振興財団在外研修員として助成を受け、より充実した現地調査と中国各地の製紙法の研究を行うことができました。ここに改めて助成に対する御礼を 申し上げます。