楮紙 雲南省 傣族(タイ)族

楮皮紙

雲南傣族(タイ)族

                           長瀬香織

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製造工程

調査日 2009.8.19

 雲南省县西双版纳(シーサンパンナ)勐海县勐昆にある曼村一帯は紙漉きが盛んな場所である。村に入るとすぐに紙を乾燥させる作業風景に出会った。
 村では現在、伝統的な漉き方で漉く人は少なくなったのだという。理由は一枚の紙を漉くのに大変時間がかかるからだ。村人は伝統的な方法から現在の方法に変えてから、とても儲かるようになったと話してくれた。ここで漉いた紙は主に雲南省名産のプーアル茶を包む紙として使われているそうだ。

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曼召村の入口


 そこで、現在も伝統的な紙漉きを行っている方を紹介していただき、一枚漉いていただいた。
 伝統的な漉き方は、文字や絵画を書く為の薄く均一で、大量生産を求められた製紙法とは異なり、厚く、表面はざらざらとしてしており、一枚漉くのに多くの時間と手間がかかった。以下伝統的な紙の漉き方である。

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原料である楮

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煮熟し木槌で叩解した原料を水を張った簾の上に置いていく。
その後手で繊維を全体に均等になるように丁寧に広げる。
この漉き方を澆紙(ぎょうし)法という。この方法はラオスのsa paperや新疆ウイグル自治区の桑皮紙と同じである

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大きな簾を二人で持ち上げ水を切る。

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湿紙のついた簾ごと天日で乾燥させる。乾燥する前の半乾きの紙面を器やヘラで磨き滑らかにする。